鋼材と木柄について
九佐吉の包丁は、用途や使い手に合わせて鋼材と木柄を選定しています。
それぞれの素材には明確な特性があり、切れ味、扱いやすさ、メンテナンス性に違いがあります。
鋼材について
ZDP189
ZDP189は非常に硬度の高い粉末ステンレス鋼です。
刃持ちに優れ、長期間鋭い切れ味を保つことができるため、研ぐ頻度を抑えたい方に適しています。
硬度が高い分、研ぎには慣れが必要ですが、切れ味重視の方に選ばれる鋼材です。
ZA18
ZA18はステンレス鋼の中でもバランスに優れた鋼材です。
錆びにくく、日常的な手入れがしやすいため、家庭用として扱いやすい特徴があります。安定した切れ味と実用性を重視する方におすすめです。
青紙一号
青紙一号は炭素鋼の中でも高い硬度を持ち、鋭い切れ味が特徴です。
研ぎ上がりが良く、刃を育てる楽しみを感じられる鋼材として、料理にこだわる方に支持されています。
使用後の水分除去など、基本的な手入れが必要です。
銀三(銀紙三号)
銀三は錆びにくさと切れ味を両立したステンレス系鋼材です。
炭素鋼に近い研ぎ感と切れ味を持ちながら、手入れの負担が少ない点が特長です。日常使いと切れ味の両方を求める方に適しています。
白鋼(白紙鋼)
白鋼は不純物が少なく、非常に素直な性質を持つ炭素鋼です。鋭い切れ味と研ぎやすさに優れ、刃物本来の性能を実感できます。手入れは必要ですが、包丁の基本を味わいたい方におすすめの鋼材です。
木柄について
紫檀八角柄
紫檀は非常に硬く、重厚感のある高級木材です。八角形の形状は手にしっかりとフィットし、安定した操作性を提供します。耐久性が高く、長く使い続けたい方に適しています。
タガヤサン八角柄
タガヤサンは「鉄木」とも呼ばれるほど硬く、耐水性に優れた木材です。
重量感があり、包丁全体のバランスを安定させます。力を入れやすく、しっかりとした使い心地を好む方に向いています。
ケヤキ柄
ケヤキは日本で古くから使われてきた木材で、適度な硬さと軽さが特長です。
手に馴染みやすく、長時間の使用でも疲れにくい柄材です。
日常使いの包丁として扱いやすい素材です。
九佐吉の包丁について
九佐吉では、鋼材と木柄の組み合わせによって、切れ味・扱いやすさ・道具としての信頼性を大切にしています。
素材の違いを理解し、ご自身の使い方に合った一本をお選びください。